月別アーカイブ: 7月 2021
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内容紹介
Contents Introduction
漢方薬には西洋の薬にはない効能があります。たとえば新型コロナワクチン接種後の副反応について、悪寒、発熱、頭痛、節々の痛みなどが高率に現れますが、こうした症状は東洋医学でいう太陽病、つまり「かぜの初期にみられる表証」そのものであり、桂枝湯のような漢方薬で表を温めて発汗を正常にしてあげると軽くなります。カロナールを飲んでもとれない不調感が漢方薬でスッキリするのです。
新型コロナ感染症の後遺症として、異常な倦怠感、気持ちの落ち込みなどが注目されていますが、こうした症状をかぜが長引いて胃腸の機能が低下した「裏証」と捉えますと、人参湯や真武湯のような漢方薬で胃腸を温めてあげると改善するかもしれません。
冷えとストレスは万病のもとです。ところが西洋医学には「冷え」という概念がありません。そのため附子(ぶし)や乾姜(かんきょう)のような温める飲み薬がなにもないのです。また日本語には気が滅入るとか、気が弱いとか「気」をつかった言葉がたくさんあるけれど、この気とは五臓六腑を動かすエネルギーのようなものです。肝は全身の気の巡りをつかさどる司令塔であり、その働きを肝の疏泄(そせつ)作用と呼んでいます。東洋医学ではストレスによって弱るのは肝であると考えます。その疏泄作用が低下すると全身の気が巡らなくなり、胃や腸に影響が及べば食欲が落ちて腹痛や下痢になる。
よくある病気(common disease)のなかには、漢方薬が著効するものがあります。慢性的な下痢で整腸剤を飲んでも治らなくてあきらめていたのに真武湯で温めたら随分よくなった人がいました。月に100錠もの頭痛薬を飲んでいた人が当帰四逆加呉茱萸生姜湯を内服して温めながら肝の血を増やしたら月に数錠まで減らすことができました。慢性副鼻腔炎に何年も抗生物質を内服していた人が真武湯で胃腸を温めながら辛夷清肺湯で副鼻腔を冷やしたら抗生物質から離脱できたり、原因がわからなくて西洋薬では改善しなかった腹痛が四逆散のような肝の気を巡らす漢方薬で治ったり、漢方薬との出会いで人生が変わる幸運な人がいるのです。
私の本が縁になり、なにかの体調不良で困っている読者のみなさんが「自分の漢方薬」と巡り合えたらこんなにうれしいことはありません。
著者プロフィール
Author Profile
平成 2年 信州大学医学部卒業、横須賀米海軍病院インターン
平成 3年 虎の門病院内科レジデント
平成 4年 神戸大学医学部生理学教室
平成 9年 信州大学医学部第三内科
平成16年 松本に石川醫院開院
内容紹介
Contents Introduction
あの世界とは 永遠の試練なのか それとも祝福なのか
娘・久美の妊娠をきっかけに少しずつ明らかになるさまざまな出来事。
はじめて明かされた両親の過去と家族の秘密。
父親の死にまつわる謎、母の過去と夫への想い、久美の知られざるいまわしい過去の黒い記憶、生まれてくる子どもの父親である不思議な青年白也とはいったい何者なのか。そして、あの世界とは…。
1巻発売から19 年、この世界で物語がふたたび動き出す第2巻。
【目次】
白也・6
小坂久美と息子
久美と秘密
白也の系譜
白也・この世界
著者プロフィール
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超夢のエキスパートであり、且つ、研究家。
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内容紹介
Contents Introduction
街にはいたる所に 不幸が落ちている。 けれど…。
貴金属商を営む私の行きつけの鮨屋ではいつもクラシックが流れている。妻と娘が家を出て行き仕事に没頭していた私は、ある出来事から鮨店主の秘められた過去を知る。その過去には遠戚の教育者である林先生が深く関与していた。「ゴルトベルグ変奏曲」によって3人の人生が交わった時、それぞれの物語が静かに動き出す。
【目次】
アリア
鱚 第一変奏曲~第三変奏曲
鰆 第四変奏曲~第六変奏曲
鰯 第七変奏曲~第九変奏曲
鯛 第一〇変奏曲~第一二変奏曲
鯵 第一三変奏曲~第一五変奏曲
鰊 第一六変奏曲~第一八変奏曲
鯖 第一九変奏曲~第二一変奏曲
真実 第二二変奏曲~第二四変奏曲
鱧 第二五変奏曲~第二七変奏曲
鮪 第二八変奏曲~第三〇変奏曲
最後のアリア
著者プロフィール
Author Profile
1961年生まれ。
早大二文中退。東京医歯大卒業。
歯科医師。音楽小説家。
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内容紹介
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塩尻市立図書館 開館50周年 + 本の寺子屋 開講10周年企画
図書館のあり方を考えるすべての人へ
“「本」の可能性を考えたい”をテーマにしたプロジェクト――
「本の寺子屋」が塩尻市立図書館でスタートして10年。
その活動は全国へと広がり、さらに拡大する様相を示している。
70名を超える歴々の講演者によるエッセイ、図書館職員・参加者の声を手がかりに、
地域に根ざす公共図書館の未来の姿を見きわめる。
著者プロフィール
Author Profile
「信州しおじり 本の寺子屋」研究会
2012年7月29日、開講。
塩尻市立図書館が中心となって推進している取り組みで、
講演会、講座等のさまざまな事業を通じて、
「本」の可能性を考える機会を提供するもの。
地域に生きる市民の生活の中心にもう一度、本を据え直し、
読書を習慣化させるための方策を、
書き手、作り手、送り手、読み手が共同して創り出そうとする仕掛け。
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政府に頼るよりも常日頃の用心こそ大事である。
昭和11年生まれ。一個人として、言葉にしておきたい日本への想いを綴ったエッセイ第3弾。「人は日の光と水と塩があれば生きて行ける」
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内容紹介
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「石油化学工場で爆発事故が発生。
既存契約破棄、新規契約はまかりならぬ」
海外初出張での驚きの夜を皮切りに、訪れた訪問国は56か国。
出張、駐在、単身赴任……海の向こうに憧れ、挑戦しつづけた人生80年の記録。
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内容紹介
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「みんなが家族なんだよ
好きな家に入ればそこが『わが家』なの」
五年生のさくらは、ある日神社で小さな白い犬を見つけました。
その日から、不思議な出来事が起こり始めます。
小さな犬と過ごした、宝物のひととき。じんわり心温まるお話です。
表題作ほか1編を収録。