東洋出版株式会社

ベルリンの壁の崩壊、東西ドイツの再統一と、急速な発展を遂げつつあるメトロポール・ベルリン2000年のビジョンを、音楽・美術・大衆文化の都市としての面からとらえ、可能な限りの未来像を描く。日本図書館協会選定図書。

ゲーテが文学の局面で敢行した試みは、時流との関係において、彼が学習者ないし模倣者であり、あるいは先駆者ないし開拓者であり、あるいはまた独創者でもあったことを物語る。

クライストの作品分析を中心に据え、前後に概論と前文、展開と終焉を作品研究の形で置き、ドイツ近代短編小説の本質と変容の外観を、各時代の文学思潮にもできるだけ視野を広げながら全章にわたりドイツ文学史上の代表作品を配置、論及した。

「美しい生」の使者である天使の来訪を受けて、本来の精神に目覚めた詩人が、生の根源的な形姿を、豪奢な絨毯に織りこまれた人生模様のように描き出す。詳細な訳注・年譜・解説付き。

ゼーガースの初期から晩年に至るまでの代表作を扱い、往来の革命文学の課題を新たな視点から捉え直した、ゼーガース文学研究の集大成ともいうべき作品。日本図書館協会選定図書。

19世紀後半から20世紀前半にかけてのオーストリアの文学と思想を扱い、特にホフマンスタール、Ｈ・ブロッホ、バール等の文学者の思想的側面、哲学者ヴィトゲンシュタインとマウトナーの思想を論じた。

立教大学立川洋三教授の定年退職を記念して。同大学大学院卒業の幅広い層に亘る新進気鋭の執筆陣による「文学」と「言語」に関する論文集。

フォンターネの浩瀚な『周遊記』から民間伝承、伝説に焦点をしぼる。さらには数々の歴史的事件等の記述への関心を喚起させるフォンターネ入門書。

ゲーテが民謡をどう考えていたかを、ゲーテの詩を素材として検討した。さらに「歌曲」との関係、詩のリズム、リート一般をも検討した。日本図書館協会選定図書。

世紀末文化を、都市論、心理学、建築、オペレッタ、文学、ユダヤ人問題等の視点から、万華鏡の様に俯瞰した本書は、流行的で皮相な世紀末のとりあげ方とは異なった斬新な照射によって対象を浮かびあがらせた。