事件の根底

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内容紹介
Contents Introduction
殺意はあったのか- 小学校の職員室で催された同僚たちの歓迎会で起こった死亡事件。当時、容疑者は何を思っていたのか、そして同席していた教師の心の内は…… 教師たちの心理をえぐったミステリー小説 帯文表4: 「この袋の土井で気づいたのですが、尺八は土井勝さんの愛用のものではないてしょうか? 僕はよく知っていますよ、昔一緒に勤めていましたから」「そうです。わたしの父親です。よくお分かりになりましたね」 (中略) 女将はあの事件の当事者土井先生の娘であったのだ……。まさか、ここで知るとは。偶然に知った驚きと同時に、当時の記憶が鮮明に蘇ってきた。事件が新聞に報じられ、辛さに耐えながらも高校に通っていた当時の彼女が、ここにいる女将であった。廻りからの目を背にしながら事件の当事者よりも辛かったろう。しかし、今はその事件当時の辛さも忘れたかのようにして静かに語り出した。
著者プロフィール
Author Profile
北岡升雄(きたおか ますお) 1928 年 岩手県生まれ。 1947 年 岩手大学臨時教員養成科修了 1986 年 教員退職 2014 年 著書『彼の国へ そして彼の国で』(文芸社刊)