ワイン・ウォーズ:モンダヴィ事件 アメリカ流グローバリゼーションとフランス流テロワール


 

オリビエ・トレス著 亀井克之、山本淑子、窪田知樹 訳

1650円

2025年4月25日

内容紹介

Contents Introduction

カリフォルニアのワイン界の巨人・モンダヴィが南仏のアニアーヌ村に進出を試みたが、地元の抵抗に遭い頓挫――その一連の事件を通じて、グローバリゼーションと地域性(テロワール)の衝突を描いた一冊。企業と地域社会の関係や異文化間の緊張、現代ワイン文化の分岐点を鋭く浮き彫りにする。2009年に翻訳出版された『ワイン・ウォーズ』に、「訳者ノート」「訳者による南仏紀行・モンダヴィ事件の舞台を訪ねて」を加筆、新たに「2024 年アニアーヌ村訪問記」を収録した改訂電子版。

著者プロフィール

Author Profile

オリビエ・トレス(Olivier Torrès)
フランス モンペリエ大学 教授。リヨン・ビジネススクール客員教授。AMAROK(フランス 経営者の健康研究機構)代表。1967 年生まれ。ラングドック地方セート出身。カッシャン高等師範学校卒業。パリ第一大学でDEA(経営学)取得。フランスにおける中小企業研究の第一人者ミシェル・マルシェネ教授の指導の下,モンペリエ第一大学にて経営学博士号取得。フランスを代表する中小企業研究者。「中小企業の近接性と地域性」「中小企業の国際戦略」をテーマに著書論文多数。中小企業分野におけるフランス政府の各種報告書執筆。本書により2005 年権威あるExpress-Expansion 誌「調査書最優秀作品賞」受賞。

亀井克之(Katsuyuki Kamei)
関西大学 社会安全学部 教授。日本リスクマネジメント学会理事長,ファミリービジネス学会 理事。1962 年生まれ。大阪府出身。大阪外国語大学フランス語学科,英語学科卒業。同修士課程フランス語学専攻修了。関西大学大学院商学研究科博士課程後期課程単位取得。1994 年 関西大学 総合情報学部専任講師, 1997 年 同助教授,2003 年 同教授。1997 – 1998 年 フランス政府給費留学生としてエクス・マルセイユ第三大学IAE(企業経営研究所)に留学しDEA(経営学)取得。2001 年 大阪市立大学大学院 博士(商学)。2005 - 2006 年 モンペリエ第一大学ERFI 客員研究員。レンヌ第一大学,モンペリエ第一大学,同第三大学,ボルドー・ビジネススクール,ソルヴェイ・ビジネススクール,ミュンヘン大学等で講義・講演。Journées Georges Doriot 等の国際学会で報告。2010 年より関西大学 社会安全学部教授。2021 年10 月~ 12 月 パリ第1大学 研究員、全国通訳案内士(フランス語,英語),日本ソムリエ協会認定ワイン・エキスパート。