三拍子への誘い―おくれたこどもたちとの共同学習から―

 

長岡穂積

1650円

2025年9月2日

A5判/並製

182

978-4-8096-8736-5

内容紹介

Contents Introduction

子どものための学校教育とは何か 子どもの教育が崩壊の憂き目に遭遇している今日。 子どものための学校教育に何が失われてしまっているのでしょうか。 そのことに今、大人たちが気づかなければならないのではないでしょうか。 子どもが子供時代を生きるための一助を担う一冊。 「三拍子への誘い」とは? 子どもたちと共に ●行為・行動し―感じ・考え―表現する ●感じ・考え―行為・行動し―表現する ●表現し―感じ・考え―行為・行動する この円環的運動と解きます。その心は、 ●友だちとの絆を結び、身近な世界を想い描き、みんなの中の自分(の位置)を確かめるために。 ●それが、世界観、人間観、社会観へと続く道へと進む、人としての、基礎・基本の姿である、と思うから。

著者プロフィール

Author Profile

1932 年 長崎市生まれ 1944 年 旧制長崎県立長崎中学校入学(第63 回生) 1948 年 戦後教育改革により、新制長崎県立長崎東高等学校第2学年編入(第2回生) 1950 年 長崎外国語短期大学創立・入学(第1回生) 1952 年 長崎県公立学校教員(でも、しか先生となる) 教職歴38 年、管理職をめざさず「学級担任」と「教科指導」の2足の草鞋を履き続け「学級経営」 を「教科指導」の前提として、子どもたちと共に「学習共同体」作りにとりくむ。そこに学級 独自の「学級文化」を生み出しながら、子どもたち相互の信頼と協力態勢(発表・表現力育て) を醸成し、「学習効果」を高める工夫をこらす。 勤続38 年間のうち、初めの約10 年余は、「普通学級」の英・数・理の教育指導に当り、11 年 目に桜馬場中学校で校長の竹下忠吉氏の要請を受け、「特殊教育」の道をめざす。長崎大学の 養護学校教員養成過程(半年間)聴講生となる。 1963 年10 月より、市内中学校の「特殊学級」設置校で「障害のあるおくれのある子どもたち」 の教育に携わる。その中で、福祉施設内の分校での子どもの教育を経験する。 1990 年3月、希望により退職。